
私アラフォートモは父と母とねこの3人1匹暮らし。
父はアルコールによる記憶障害、母は認知症のアルツハイマーで物忘れがあります。
診断名は違えど、同じくらいの物忘れがある2人。
そんな忘れる2人と独身アラフォートモとねこの何でもない日々をゆるーく綴ります。
この記事を書いている人|ミカトモのトモ
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もの忘れのある2人は、全てではないけれど数時間や数分前のことも忘れてしまうため、
病院はどちらも家族の付き添いが必要です。
それぞれ2~3か所の病院に通院し、市の検診などもあるため、
私の平日の休みは、ほとんど病院の付き添いの予定で埋まります。
病院に行く日は、
やあね、行くところは病院ばかり!と嘆く母。
それを聞くたびに綾小路きみまろが同じセリフで爆笑をとっている姿が浮かびます。
というのも、数カ月前に一緒にきみまろの漫談をネットで見て、母は爆笑していたから。
見たことはきっと忘れてるはずなのに、きみまろの鉄板ネタにかなり引っ張られているなと、
毎回病院のやり取りをする度に思う私。
行くところがあるだけ良いよ!外に出る機会にもなるし!と私。
ははは、そうだね。と笑う母。
家に閉じこもってばかりの父も、病院は数少ない外出の貴重な機会になっています。
1カ月半置きに車で20分の病院を受診した帰りには、
本屋に寄って、スタバでコーヒーを飲んで帰ることにしています。
(本人は忘れてるけど、私の中でそうすると決めています。)
病院帰りの車の中で、コーヒー飲んで帰ろうか。と言うと、
ん、あぁ、どこで?
とコーヒーを飲める場所を思い浮かべ、毎回絶対に断らない父。
いつもは、運動不足を心配して出掛けようと誘うと、気分が良いか興味がない限り断られることも良くあります。
それが、病院という用事のお陰で外に出てしまえば、
帰りに寄り道するのは苦じゃない様子。
人間観察が好きな父は周りの人の様子を見ながらコーヒーをちまちまとすすり、
言葉少なめに2人でコーヒーを飲んで帰ります。
自分1人ではどこにも行かないけど、本当は家族で出かけるのが好きな父はまんざらではない様子。
テンションが上がって帰り車の中で良くしゃべります。
ちょっとうるさいくらいに。いや、うるさくてイラっとするくらいに。
家のソファにへばりついて過ごしているよりは、なんでもいいから脳に刺激があった方が良いはず。
うるさくてイライラっとしても、上機嫌な父を見て本来の目的を思い出す。
このためにコーヒー飲みに来たんだった…。
もの忘れの進行が少しでも遅れてくれたらと願う私。
父が断らない限り、病院帰りの2人の寄り道はこれからも続きます。